日々のさわやかサバイバー

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逃げ上手の若君 第14巻感想

逃げ上手の若君 第14巻買いました!
北畠顕家の面白さ、ちょっと見たことない。
歴史もので登場人物のスケール感大きくしたい時ってその時代の価値観にとらわれないとかになるんですけど、この人当時の貴族の価値観ゴリゴリなのに器が底なしで超越してるって感じ。

尊氏は神と人、両方の力を持つと楠木正成は言ってましたよね。
打倒尊氏を目指す時行が最初に神の力を宿す頼重を師とし親とし、次に人として特大の魅力を持つ北畠顕家の元で学ぶのはなるほどと思える流れです。

ただそれだけにこんなに勢いがある人なのに人間的魅力だけでは尊氏に対抗できないのではと暗い想像浮かんだりもして。人間の精一杯生きる力を肯定する作品でもあるので足りなかったというだけにはきっとなりませんよね。

事実だけ見ればきれいに終わらない敗北の人生だとしてもそこに意味を持たせるのが物語の力だし、松井先生は「いいペテン師」と言ってもいいくらいなんかええ話だったと思わせるテクニックがすごいのでそのへんも期待してます。

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