バンオウ感想
「感情を丸ごと将棋盤にぶつけるような将棋」いい表現だなあ！隠された顔をさらけ出す新堂さん、この後を一切考えておらず今ここにすべての力を出す月山さん、二人の丸ごとが解放される戦い。自分のすべてで打ち込める、その相手がいることへの透き通った熱…
ただ一度の機会にかける月山さんの覚悟を直感で感じ取り、この対局のかけがえのなさを理解している新堂さんが「勝ち逃げされてたまるか」という姿勢で来るのがまさに闘志剥き出しという感じでギャーッ！とてもいい！荒々しくて本当これまでと全くイメージ違…
感情のドラマで魅せるバンオウらしい展開になってボルテージ上がってきました！ポーカーフェイスを崩されたのではなく刺激されて本来の負けず嫌いが引き出されてきたというのは、月山さんの強さが際立つし新堂さんも下げることなくむしろまだ底知れないぞと…
スゲーぜ、最終決戦で主人公が新たなバカの境地を開いたぜ。爆笑しました。しかしなにも考えないようにしようと「バカになるんだ」と念じつつ妄想が将棋から離れなれないのは業だなー。将棋バカだとは思ってたけどこんな方向で開拓するとは思わねえじゃん！ …
新堂さんの考えを盤上から読み取る道を見つけた月山さん。彼にとって盤上は年齢も経歴も種族すら異なる相手と対等に向き合える場所です。そこだけで感情のやり取りをするということは、これまでになく研ぎ澄まされて深いものになるのかもしれません。たしか…
うわー楽しみだけど怖い！これまで盤面の動きよりも対局者同士のドラマを中心に描いてきただけに内面を見せない相手に熱い戦いってハードル高いのでは？というのと、登場人物を大事に作品を繊細にコントロールされてきたこれまでの信頼があるから大丈夫！の…
おさらいとか進行説明のいわゆる繋ぎの回なのに解説陣を中心としたおもしろ回に仕上げてくれてるんだよなあ。町野さん君の役目はね、読者の代弁者だと僕思うよ。普通の感覚持ってるツッコミ気質の人に巡ってくる役割だよ。僕たちのために規格外の人間の中で…
トンチキ→トンチキと来て最後に正統派しんみりエピソードはずるいっすよ…なんなんだろうなこのよさは。意外な展開や言葉はないのに全部が沁みる…そして最後に原点の和島先生との関係を一段深めていく。和島先生の言葉が第1回からここまでを繋いでくれるのが…
バンオウは読後感のいい漫画なんだけど、たまに読者の精神に無茶を強いる。ボス二人が本気でやってるラーメンCMと月山さんの真剣な対局を1コマごとに反復横跳びさせられたら気持ちの置き所も吹き飛ぶわ！おかげでしんみりした雰囲気も吹き飛んだけどかわりに…
本人の知らんところで月山さんに危機が迫って去っていった…「そうじゃねえよ？」が玉突き事故して丸く収まって行った…なにこのアクロバティックコント？？？鈴木とアンナさんが意図せず連携して月山さんガード形成してたのも楽しい。のに急に終わりを意識さ…
月山さんに勝ってほしいし勝つだろうなと思いながら読み始めたのに、早くページを進めたいのと同時にためらってしまうほどの緊迫感！月山さんが竜王戦に参加してこれまでにないよろこびを得たのは間違いなく、ここで満足してしまうんじゃないかと思わされる…
しのぎを削るというのは刀が由来の言葉だし、盤上の激しい戦いを剣を交えるイメージで描くのも深く考えずにただかっこいいなあと読んでいたんですが！月山さんが捨て身で取った9筋のラインが刀身の輝きと重なり七島さんの刃を砕くとか！カーッ！しびれる演出…
戦いが進むにつれ七島さんの月山さんに対する評価がどんどん変わっていくなあ！これまでの対局者は月山さんとの戦いからいい影響を受けてたけどさすがにこの人はどうだろうか…という感じだったのが、ここまで両者が重なってくるとその先に変化が待っているよ…
「なんでもこい」と言える自信と実力はまさに王者の風格でカッコいいですねえ！本当にトップに挑んでるんだとあらためて実感させてくれる見事な敵っぷり。恐れず最大の攻撃で飛び込んでいく月山さんにも痺れますが、それを受けて「あなた」って、七島さんだ…
エゴだけで突っ走ってきたわけではなく、現状を認められず苦悩したりそこから逃れたいと思う弱さもあったと人間性を明かされればグッと心を掴まれるじゃないですか。そこからの「最高の景色だ」ですよ！やっぱ一筋縄で行かねえのな！とは思うけど七島さんの…
うひー期待値上げてくるー！他でもない七島さんが月山さんと新堂さんを重ね合わせて来るから、二人がどんな風にぶつかるのかますます楽しみになるじゃないですか。いやまだ勝敗わからないですが。結果を受けて過去を払拭する七島さんを見たいようなこのまま…
「勝利に貪欲」から「将棋に貪欲」な戦い方へ。変化を一言で表すいい言葉！いままでも戦いそのものを楽しんでいたし、これからも勝利を求めるのは変わらないはずです。でもきっと挑む姿勢からもう変わってるんでしょうね。そんなん祝福したくなるし先が気に…
いい筋肉ついてても走りかたが美しくなるわけじゃないんだなあ…出るたびにクセの強さが上乗せされていく七島さん、月山さんがふっきれていい表情をするようになったぶん、七島さんのほうが怪物のオーラ感じます。真っ黒フキダシで「好き」って、どういうベク…
いやよかったよ、よかったんだけども「今まで全くそんなそぶりは見せなかった」？？？「気づいていて泳がされた…？」？？？そんな、全部のツッコミを読者にゆだねられても困る…!!トラックの運ちゃんに幸あれ。 この二人が争う展開になったら辛いな、とは思っ…
TRUTHタンクトップ、前回の「月山さんが真の力を発揮する」ってことだけでなく「アンナさんが真実を知る」ことにもかかっていた…？これまでいい交流ができてたから正体判明しても穏やかな対話でなんとかなるかも？と願ってたんですが…なんとかならんか、バン…
まともな精神では耐えられないほど長すぎる寿命、まともでないほど将棋にのめりこむことで月山さんは留まれたのかも。ピュアな「好き」だけであれほど研鑽を続けられる？と思っていたので「そうしないと生きられない」ほどの渇きがあったのは納得です。普段…
モチベーションを見失う理由を月山さん側だけで予想してたら本人戦う相手のことを思ってるんだもの。どんだけいい人なの…けれどそれはナイーブさも露わにして。身勝手な欲望も引き受けた「なんとしてでも勝ちたい」という姿勢が対等になるってことだと思うよ…
当たり前のように迷惑客としてエンカウントしてくる鈴木に笑ってたら、こう揺さぶってくるかー！でもこれで他の参加者と精神面で同じ土俵に立ったと言えるのかも。モチベーションを見失ってしまう試練ではなく、純粋にひとりの将棋指しとして戦える機会が来…
すがすがしいまでのコラボ宣伝回なんだけど会話の内容自体は通常営業なの笑う。テンションこそ通販番組みたいになってるものの、いつもの将棋の変態と押しかけお兄ちゃんやないか。 逆に通常営業でちゃんと宣伝回になってるのがすごい。月山さん将棋のことと…
前回で滝川さんのプロの誇りに感情移入させたかと思えば今回プロもアマも関係ない地点に連れていかれる。真逆ともいえる方向転換なのになんだこの満足感…！どちらかだけの力ではなく、二人でたどり着けたことにもう祝福しかないですよ… 滝川さんのメンタル弱…
滝川さんの「プロとして負けられない」は自分の乗り越えてきた経験の重さに見合う結果を出さなくてはという思いが集約されたものなんですね。所属する集団の体面ではなく一人の人間として長年掛けてきたものに報いたいと。ああこれは胸に迫る… 光岡さんとの…
プロと記者、近くて遠い世界に生きる友人の勝利を願う気持ち、滝川さんが作る独特な局面、それを受けての月山さんのうれしそうな反応…とサブタイ「見たことがない景色」に絡めたいい話を美しく紡いできてそのオチ！ばか！好き！ 滝川さんと仲田さんの出会い…
滝川さん、すごい形相で月山さんを見送ってからの「(こわ)」あっもう好き。見た目怖いよー！とかアマとなんてやるだけ損だよー！とか親近感のわく弱音が新鮮。いろんなミスマッチに和んだけど、解消されたら大化けする可能性が示されてるんですよね。来るか…
