ただ一度の機会にかける月山さんの覚悟を直感で感じ取り、この対局のかけがえのなさを理解している新堂さんが「勝ち逃げされてたまるか」という姿勢で来るのがまさに闘志剥き出しという感じでギャーッ!とてもいい!荒々しくて本当これまでと全くイメージ違う…!
一期一会の機会だからと敬意を払いつつ最高の対局を作り上げようとするんじゃないんだ!一度しかない強者との戦いに一番自分をさらけ出せる自由な戦い方でボコボコにしにいくんだ。本当イメージ違う…!
月山さんとの対局が名勝負となるのは彼の楽しむことを忘れない姿勢や、将棋や棋士に対する敬意、300年続く熱意に刺激されるからだと思っていました。もちろんそれもあると思います。
けれど特に竜王戦が名勝負の連続となったのは「この一瞬この一手に全精力をそそいでいる」からだったんだなと新堂さんの言葉で気付かされました。
これからも指し続けるつもりの人にはないその場で力を使い果たすかのような迫力に相手も熱を引き出されていたんだと。
なにも事情を知らないはずなのに盤を挟んで月山さんの根幹を感じ取るというのはラスボスらしい通じ合い方で燃えます。
それに物語の最初からこれまでを照らす別の光が最後の相手によってもたらされ、新たな視点でもう一度全体をぐるっと見渡せる円環が生まれるのは美しいですね…
「こういうのは俺との対局以外で見せるなよ」ギャーーーッ!!
大喜びしちゃった。七島さん、自分より強いやつは大嫌いだけど強いやつと戦うのは大好きなんじゃん!
負けた相手を見ながら「最高の景色だ」とか言う人だけども、確かにそういう面もあるけども、相手が強くあることとそれを打ち負かすくらい自分が強くあることを求めるというのは誇り高くてかっこいいな…