日々のさわやかサバイバー

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バンオウ第61話 感想

感情のドラマで魅せるバンオウらしい展開になってボルテージ上がってきました!
ポーカーフェイスを崩されたのではなく刺激されて本来の負けず嫌いが引き出されてきたというのは、月山さんの強さが際立つし新堂さんも下げることなくむしろまだ底知れないぞと感じさせていいですね…!

ポーカーフェイスに異変があるかどうかはたしかに指針ではあるけど最後の砦というわけではないんですね。特殊な環境や悲劇的な理由から強制的にそうなっていたのではなく、勝つために自ら身に付けたもの。

あたたかい家族を持つ少年がとてつもない負けず嫌いであるがゆえに勝つためにという理由だけで自分の性格をねじ曲げたというのが逆に怖い。
運命の後押しではなくて自分で自分を少しずつ怪物に変えていった地道で異様なエネルギーの途方もなさに目がくらむようです。

仮面が剥がれたところで今度は長年渦巻いていた感情に直面するということでしょう?
爽やかですがすがしい容姿とはかけはなれたおぞましさすら感じるような最後のコマ。力づくで内側へ押し込めていたおびだたしい数の竜の頭、その牙が解き放たれ月山さんに向かうと想像すると怖さと興奮で粟立ちます。

 

対して少年時代の新堂さん表情豊かですごくかわいい!ホントこんなころがあったなんて想像つかないですよ。
負けず嫌いはこの頃からだけど、負けた後に感情を持て余す息子を「熱意があるのはいいことだ」と一度受け止めてくれるお父さんが素敵。

大きけど荒ぶるエネルギーを肯定してもらえたからこそ落ち着いてその後の助言も素直に受け入れられてコントロールできるようになったんじゃないでしょうか。
あと細かいけどお父さんの耳がちゃんとレスリングやってた人の耳になってるの好き。

 

とか言ってたら宮内さん!こんなところで!うれしいけど相手に引きずられる宮内少年とこのあと自分に向き合っていく新堂少年では道が違っていくのがわかるような残酷な場面でもあるなあ。

天草くんから新堂さんもライバルですからと聞いた時の七島さんの顔!ひねくれものの印象強いけどこうして見るとある意味素直だよねこの人。月山さんの強さに期待する言葉に「本当に気にくわないことだが」と枕詞つけちゃうのといい、「嫌いなタイプは自分より強いやつ」は変わらないようでうれしい。

月山さん優勢になったときの将棋教室、肩組んだり両手繋いでジャンプしてるおじさんいるな?なにこのかわいい人たち。

 

あ、さらっと第7巻が6/4発売って発表されてますね?

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