日々のさわやかサバイバー

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バンオウ第63話 感想

「感情を丸ごと将棋盤にぶつけるような将棋」いい表現だなあ!
隠された顔をさらけ出す新堂さん、この後を一切考えておらず今ここにすべての力を出す月山さん、二人の丸ごとが解放される戦い。
自分のすべてで打ち込める、その相手がいることへの透き通った熱のような喜びを感じます。

「さあ新堂さん 将棋やろうぜ」
だからこのどシンプルな答えに行きつくんだよね。
それ以外はない、その境地に至る相手がいる、いまやり合えている、その喜びがどれほどのものか、シンプルだからこそ高揚感が伝わります。

バンオウって素直な表現でしっかり面白いのがすごいんですよね。そこまでの土台の構築がすごくレベル高いからできることだと思います。

 

七島さんとの戦いはそれこそ刀でやり合うような、ひるまずギリギリでしのぎ合いながら切り込んでいけるかを競い合う、近づきながら相手を知っていく戦いでした。

対して新堂さんとはどこまで自分を解放し、その世界に相手を呑み込めるかの戦い。
相手に勝ちたい思いは当然あるものの、それも込みで自分のすべてを解放していくことが楽しくてしょうがないという感じなのが見ててうれしくなります。
仮面が剥がれ始めたあたりホラーだったから余計に…

 

ラストバトルで主人公を応援する仲間たちという熱い場面がなんで怪しいセミナーのコールアンドレスポンスみたいになんのよ!
素直な表現がすごいって書いたばかりだけど、こういうとき定番外して思いっきり遊ぶよね。

アンナさんがデータではなくここまで築いた関係と直感で月山さんの状況見抜いているの好き。

 

ちくしょう鈴木、アオリ文まで味方につけやがって…!爆笑しました。なにこのノリ。これ単行本に残らないのもったいないなあ。電子書籍版とかでオマケにつけてほしい。
で本当になにしに行くんだ。純度100%自分のお楽しみのためか。
助けるというならせめて血液ボトル持ってってあげて。

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