日々のさわやかサバイバー

感想、雑記、ファンアートなど

バンオウ第62話 感想

ただ一度の機会にかける月山さんの覚悟を直感で感じ取り、この対局のかけがえのなさを理解している新堂さんが「勝ち逃げされてたまるか」という姿勢で来るのがまさに闘志剥き出しという感じでギャーッ!とてもいい!荒々しくて本当これまでと全くイメージ違う…!

一期一会の機会だからと敬意を払いつつ最高の対局を作り上げようとするんじゃないんだ!一度しかない強者との戦いに一番自分をさらけ出せる自由な戦い方でボコボコにしにいくんだ。本当イメージ違う…!

 

月山さんとの対局が名勝負となるのは彼の楽しむことを忘れない姿勢や、将棋や棋士に対する敬意、300年続く熱意に刺激されるからだと思っていました。もちろんそれもあると思います。

けれど特に竜王戦が名勝負の連続となったのは「この一瞬この一手に全精力をそそいでいる」からだったんだなと新堂さんの言葉で気付かされました。
これからも指し続けるつもりの人にはないその場で力を使い果たすかのような迫力に相手も熱を引き出されていたんだと。

なにも事情を知らないはずなのに盤を挟んで月山さんの根幹を感じ取るというのはラスボスらしい通じ合い方で燃えます。
それに物語の最初からこれまでを照らす別の光が最後の相手によってもたらされ、新たな視点でもう一度全体をぐるっと見渡せる円環が生まれるのは美しいですね…

 

「こういうのは俺との対局以外で見せるなよ」ギャーーーッ!!
大喜びしちゃった。七島さん、自分より強いやつは大嫌いだけど強いやつと戦うのは大好きなんじゃん!

負けた相手を見ながら「最高の景色だ」とか言う人だけども、確かにそういう面もあるけども、相手が強くあることとそれを打ち負かすくらい自分が強くあることを求めるというのは誇り高くてかっこいいな…

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じぇすどろパーティ#161

2分の3つ目のようなポーズで私は「Cの字」か「くの字」かで迷いがちなようです。勢いで行くとCになんですけど体の向きは「く」に近いんですよね。硬くならないように描きたいけど思い込みや手癖にならないようにも気を付けたいです。

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目の前の神様第10話 感想

意地悪な考えなんだけどこうなると上方くんが負けた時に大刀は何を思うのか知りたくなってしまう。
以前出てきた「あんまり強くなられても困る」も本音だろうけど、自分以外の人に負ける、しかも手のひらの上で踊らされて負ける姿は見たくないよねたぶん。

実行困難な戦い方を果敢に成し遂げていく上方くんを見て大刀が前向きに刺激された後にあのラストの展開がくるというのが上手くて。
コンプレックスにジタバタしながら進む漫画だから上方くんが勝つのも負けるのもどちらもありえるしおいしいなあと思ってしまいました。

勝ってさらに先を行く上方君にコンプレックス増大させるのか、負けた姿を見て複雑な思いを抱くのか。負けるにしたって負け方やその後の行動でいろんな可能性あるじゃないですか。

コンプレックス持ちながらも上方くんと大刀二人の間にはさわやかな関係が築かれてるし、大刀も上方くんの言葉を素直に受け取っていたのでこのまま続いていってほしくもあり、変わるのを見たくもあり…!
対局後に大刀の解説を上方くんがどう感じたのかも知りたいな。

 

かといってこのまま安河内さん勝たせるのもなんか嫌よねー!
ホント絶妙に腹立つキャラで素晴らしいわ。スーツがことごとく目に痛いわ。どこで買うのそれ。
イラっとするけどあからさまに精神的牽制したくなるくらい大刀を評価してるのかな。

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バンオウ第61話 感想

感情のドラマで魅せるバンオウらしい展開になってボルテージ上がってきました!
ポーカーフェイスを崩されたのではなく刺激されて本来の負けず嫌いが引き出されてきたというのは、月山さんの強さが際立つし新堂さんも下げることなくむしろまだ底知れないぞと感じさせていいですね…!

ポーカーフェイスに異変があるかどうかはたしかに指針ではあるけど最後の砦というわけではないんですね。特殊な環境や悲劇的な理由から強制的にそうなっていたのではなく、勝つために自ら身に付けたもの。

あたたかい家族を持つ少年がとてつもない負けず嫌いであるがゆえに勝つためにという理由だけで自分の性格をねじ曲げたというのが逆に怖い。
運命の後押しではなくて自分で自分を少しずつ怪物に変えていった地道で異様なエネルギーの途方もなさに目がくらむようです。

仮面が剥がれたところで今度は長年渦巻いていた感情に直面するということでしょう?
爽やかですがすがしい容姿とはかけはなれたおぞましさすら感じるような最後のコマ。力づくで内側へ押し込めていたおびだたしい数の竜の頭、その牙が解き放たれ月山さんに向かうと想像すると怖さと興奮で粟立ちます。

 

対して少年時代の新堂さん表情豊かですごくかわいい!ホントこんなころがあったなんて想像つかないですよ。
負けず嫌いはこの頃からだけど、負けた後に感情を持て余す息子を「熱意があるのはいいことだ」と一度受け止めてくれるお父さんが素敵。

大きけど荒ぶるエネルギーを肯定してもらえたからこそ落ち着いてその後の助言も素直に受け入れられてコントロールできるようになったんじゃないでしょうか。
あと細かいけどお父さんの耳がちゃんとレスリングやってた人の耳になってるの好き。

 

とか言ってたら宮内さん!こんなところで!うれしいけど相手に引きずられる宮内少年とこのあと自分に向き合っていく新堂少年では道が違っていくのがわかるような残酷な場面でもあるなあ。

天草くんから新堂さんもライバルですからと聞いた時の七島さんの顔!ひねくれものの印象強いけどこうして見るとある意味素直だよねこの人。月山さんの強さに期待する言葉に「本当に気にくわないことだが」と枕詞つけちゃうのといい、「嫌いなタイプは自分より強いやつ」は変わらないようでうれしい。

月山さん優勢になったときの将棋教室、肩組んだり両手繋いでジャンプしてるおじさんいるな?なにこのかわいい人たち。

 

あ、さらっと第7巻が6/4発売って発表されてますね?

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